ファサードデザインの様々なスタイル!

Aya F. Aya F.
ORIGAMI, TSC Architects TSC Architects Modern houses
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街や住宅地を散歩していると目に飛び込んでくるファサードデザイン。ユニークなデザインのファサードだと、建物の中まで気になってしまいますよね。素敵なファサードデザインは、町並みを楽しい変化の富んだものにしてくれますし、道行く人を楽しませてくれるちょっとしたエンターテイメント的存在でもあります。今回の記事では、ユニークなファサードデザインと持つ、一目見たら忘れられなさそうな家たちをご紹介します。

地形に沿う家のファサードデザイン

こちらのお宅のファサードデザインは、きっと道行く人たちを驚かせてるはず!急な坂道の途中に建つこちらのお宅は、大阪の建築家・一級建築士事務所Rooteの手がけた地形に寄り添う家。その名のとおり、坂の形状に沿った形のファサードが通りに面しています。この変形地に広いプライベートな庭と家族4人が暮らすために必要な空間を確保するために、土地の形を生かしてスキップフロアをうまく利用したインテリアになっているのだとか。抽象的な形のオブジェを思わせるようなファサードは、内装への想像を掻き立てますね。

Photo: Hiroki Kawata

森の中の貝殻

こちらは森の奥の家。その場所柄、なかなか偶然散歩で見かけた、とはならないかもしれませんが、もし偶然見つけたらびっくりしそうです。貝殻のような、UFOのような、不思議な形のこちらのお宅は、ぽとりとどこかから落とされた雰囲気がありつつも、その流線形の形状と落ち着いた色のウッドデッキゆえに、なんとなく森の中になじんでいるようです。雪が降ると、きっと、周囲の風景としっくりフィットするのではないでしょうか?

Photo: Nacasa & Partners Inc.

舟の舳先を思わせるファサードデザイン

地形に寄り添う家、第二弾のこちらは川に寄り添う家です。わずか15坪の変形地に建つこちらのお宅は、舟の舳先のような形のファサードデザインで、一階部よりも二階部の方が広めに造られています。コンパクトで道路の間近に建っているため、リビングダイニングなどは二階に配置することで、プライバシーを保つことを可能としています。川のそばの舟のような家、とは知り合いたちにもすぐ家を覚えてもらえそうですよね。

ちいさな教会のような森の家

こちらもまた森の中に建つ家。安曇野の森の木々の間を縫うような形のこちらの山荘は、周りの木々の成長を妨げないようにと、テントのような屋根にほとんど垂直の壁がないインテリアになっているのだとか。周りの木々と共存するかのようにデザインされた家のファサードは、一見すると小さな森のチャペルのようです。建てる前に、地元の景観条例に差し障るのでは、と景観委員会の反対もあったといいますが、シンプルかつミニマルな形、素材を使ったこの木の家は、不思議なほどこの自然の空間の中に調和しています。

Photo: 吉村昌也

折り紙の家

Origamiと名付けられたこちらのお宅は、文字通り折り紙で折ったような屋根が印象的なオリジナルテイストの濃い住宅です。リビングダイニングスペースは吹き抜けで天井までガラス張りで、陽が差し込むのを調整するかのように屋根が張り出しています。屋根構造が地面にまで届くデザインは、とても斬新でありながらも、落ち着いた色合いゆえなのか、景観を邪魔することなくすっくと建っています。一度見たら忘れられそうにないファサードデザインですね。

シラス台地に建つシラスの家

不思議な形が人の目を引くこちらの石造りの住宅。鹿児島のシラス台地に建っています。壁に使われているのは、シラスを素材とした建築用のブロック。耐火性、断熱性、調質性、蓄熱性、を持ちながらも軽量であるとこの素材は、高温多湿な地でも快適に暮らすための壁材としてとても適しています。ブロックをところどころ透かすことで、採光と通気の役割を果たしていると同時に、見た目にも涼やかなファサードデザインになっていますね。地元の資材で作られていることも、環境にやさしいエコ住宅と言えそうです。

Photo: Daici Ano Co.,Ltd.

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