風景を継承し、風景に馴染む、総工費約1500万円のローコスト住宅

Michi Koba Michi Koba
片瀬海岸の家, 暮らしの醸造所 暮らしの醸造所 Eclectic style dining room
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今回ご紹介するのは湘南に建つ夫婦二人のための住まい。早田雄次郎建築設計事務所によって手掛けられました。建替え案件ということで、記憶の中の風景を壊さないような雰囲気づくりがなされています。それもあって、シンプルモダンながらどこか素朴で懐かしい雰囲気もする佇まいです。延べ床面積25坪ほど、総工費は約1500万円というコンパクトなローコスト住宅ですが、夫婦二人がゆったりと流れる時間を味わえるような素敵な住まいとなっています。

​緑を取り込み、景色になじむ外観

敷地は湘南の閑静な住宅街の角地に位置します。まだ昔の湘南の雰囲気が残っている土地で40年ほど前に建てられた家の建て替えとして計画されました。シマトネリコ、オリーブなど、既存の樹々を生かして旧家の風景を継承しつつ、新たな造園、植栽がなされています。庭や植栽がこの住まいの外観の一部となっており、まるでもうそこに何年も建っているかのような印象さえ与えます。、青々とした芝のほか、玄関に続くアプローチ部分には砂利が敷き詰められ、自然な動線を作り出しています。またガルバリウム鋼板の外壁も周辺環境に馴染むよう配色されました。箱型のボリュームに片流れの屋根が架かるシンプルなフォルムは平面計画や価格面においても有利です。

​植栽や庭も外観の一部

植栽が育てば外観も内部からの景色も変わります。季節の移ろいを感じることができるのも素敵ですよね。

​ナチュラルシンプルな室内

玄関および階段部分の様子です。スチールのササラ桁、木の踏板から成るシンプルで軽快な階段は光や視線を通し、空間に開放感をもたらします。床には塗装仕上げの、天井には無塗装のラワン合板を使用し、コストを抑えつつ木のぬくもりの感じられるあたたかな空間が実現しています。

​レトロな雰囲気が落ち着く音楽室

庭に面した音楽室の様子です。緑豊かな庭を眺めつつ楽器を演奏したり、楽譜に目を通したり・・・豊かな時間が流れます。レトロな雰囲気のライティングデスクも空間の雰囲気づくりに一役買っています。

​大きな開口のあるLDK

2階には台所、食堂、居間、小上がりの畳スペースが配されています。正面には大きなダイニングテーブル、右に小上がりがうかがえます。屋根の勾配に合わせて高くなっていく天井や大きな開口によって明るく気持ちの良い空間となっています。

​つながりを感じる回遊空間

シンプルでコンパクトな空間ですが、家具や照明によってリラックスした心地の良い空間となっています。小上がりの畳スペースへは台所からも居間からも行くことができ、回遊しつながりを感じられる空間となっています。また小上がりの下には収納スペースが用意され、機能面でも考慮がなされています。

高欄のある窓際

窓際には晒竹の敷かれた高欄が配されて、素朴な日本建築の趣が感じられます。ここでは高欄の色に合わせてサッシも黒く塗られています。植栽の成長によってこの窓からの眺めも日々変わっていくでしょう。

​庭とつながる和の空間

窓から差し込む日差しが気持ちの良い、庭に面するもう一つの部屋は寝室となっています。畳敷きの和の空間は、日本人なら誰もがリラックスできる空間ですよね。ここでも、素朴でシンプルな内装に照明や家具が印象的によく映えています。

【ローコスト住宅については、こちらの記事でも紹介しています】

 1500万円でも家は建てられる!ローコストの家5軒!  

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