遮音カーテン、その効果と選ぶポイントとは?

Aya F. Aya F.
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遮音カーテンは、文字通り音を遮断する効果のあるカーテンのこと。防音カーテンとも呼ばれます。近所の音が気になるときや、自分の家から発せられる音が外に漏れることを気にするときなどに、このような機能性のあるカーテンを取り入れようと考えられるようです。では、どれくらい効果があるものなのでしょうか。今回は、遮音カーテンとその効果、防音のための工夫について考えていきます。

遮音カーテンとは?

遮音カーテンって、そもそもどんなものなのでしょうか。見た目には、普通のカーテンと変わりがない物が多いようです。に設置する布一枚で、高い防音効果を期待する人はあまりいないかもしれません。近年、防音効果を謳っている製品は数多く出回っていますが、本当に効果の高い物を求めるのであれば、素材やその構造、さらに取り付け方にもこだわらなければなりません。では、どんな素材のものがより高い防音効果があるのでしょうか。

生地の選び方

機能性を多く兼ね備えたカーテンは巷に溢れていますが、本当に防音効果を重視した遮音カーテンは、その素材と構造が違うといいます。私たちが経験的に知っているとおり、布には吸音作用があり、その織り方によっても効果に差が出ます。さらに本格的な防音効果のあるカーテンでは、遮音性の高いアルミやチタンなどの金属を取り入れた素材を重ねて作られているのだとか。高い効果を狙うのであれば、生地の層の数や素材にも注目したいところです。

遮音効果を最大限にするには

遮音カーテンの素材にこだわっても、設置方法が誤っていると、効果は各段に下がってしまいます。音には、空気伝導するものと床や建物を伝わる個体伝播音があり、防音性のあるカーテンで防げる音は、空気で伝わる音のみ。つまり、カーテンを設置する場合には、外から、もしくは中からの空気が出入りするのを防ぐようにすることが大切なのです。一般的なレールでは、上や横から空気が漏れる構造であるため、これらを密閉するように覆っていくと高い効果が得られます。

こちらはドイツのカーテン専門店・Ramonas Nähstube – Window Fashionの手がけたもの。このように窓を天井から床まですっぽりと覆うのがおすすめな吊るし方です。

重ねてみる?

音は空気の層を作ることで通りにくくなります。ということは、より高い防音効果を望むのであれば、生地を何層にも重ねるのも一つの手段。安価な防音カーテンでは、遮音層が一枚程度の簡易的な造りであることも。でもこれを重ねることで、一枚よりもより高い効果は得られそうです。本格的なものを重ねてもより防音性は高まりますが、素材に金属が含まれているため、ずっしりと重いのだそう。設置するときのレールの強度なども考慮に入れたいですね。

窓構造を考える

楽器を演奏されたり、ペットの鳴き声などが気になったりという場合には、カーテンだけで音は防ぎきれません。賃貸物件で簡易的にできる措置としては悪い物ではありませんが、より防音性を高めたいと思われるのであれば、窓の構造を考えてみるのはいかがでしょうか。既存の窓に手を加えるのは難しくても、内窓を設置することは、賃貸でも可能です。一枚窓を部屋の内側に追加することで気密性が高まり、音が防げるだけでなく、光熱費が抑えられます。

より高い効果のために

音をしっかりと防いで、例えば静かな寝室でゆっくり眠りたいと思われるのであれば、窓構造やカーテンに手を加えるだけでなく、壁にも手を加えてみるのもいいかもしれません。こちらの寝室では、壁に大きなタペストリーがかけられています。タペストリーは、装飾的な役割だけでなく、防音効果やあたたかい空気を逃がさないようにするために取り入れられていたそうです。見た目にもおしゃれになるため、インテリアアクセサリーとしても取り入れてみたいものです。

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