外観だけじゃない！コンクリートの壁はこの部屋にも合うって知ってた？best5

まず最初は東京都の建築家井上洋介建築研究所が手掛けた住宅から。コンクリートの壁と飴色の木材の組み合わせが印象的な書斎です。コンクリートの媚びないクールな表情、そして深みのある色調の木材が高級感を醸し出しており、大人にふさわしい洗練された書斎となっています。仕事に集中するにも趣味に没頭するにも最適な空間は、ある意味日常生活から切り離されているもの。コンクリートがそれを手助けしてくれます。

こちらはポーランドのインテリアデザイナーが手掛けた住宅。洗面所の壁にコンクリートが使用されています。コンクリートの壁を使った場合、強さを感じるマスキュリンなスタイルとなるのが一般的ですが、こちらは鏡や照明、木材、装飾アイテムを効果的に使用して、グラマーでロマンチックな雰囲気を演出しています。甘くなり過ぎないのはコンクリートの質感ゆえ。真似したいミックススタイルです！

大阪府の建築家atelier mが手掛けたのは外観、インテリア共に全体的にコンクリートを使用したモダンな住宅。一階にはコンクリートの壁のピアノ室があります。床はワインレッドの絨毯、スポットライトが演奏者を照らし、まるでモダンなピアノバーのような雰囲気です！自宅でミニコンサートもいいですね。

密度が高く重いコンクリートは遮音性に優れています。しかし吸音性は低いため、集合住宅などで楽器を演奏する部屋として設定するのは向いていません。防音室として利用したい場合は吸音板や厚手のカーペットやカーテンなどを併用し、遮音性と吸音性を両立させる必要があります。

続いてもatelier mが手掛けた同じ住宅から階段室を紹介します。こちらは壁、床、天井と空間のすべてがコンクリート造。空間そのものに圧倒的な迫力が感じられます！幅を抑えたデザインやスリット状の開口部、光の差し込みなど、まるで美術館やスタジオのような非日常な雰囲気がとても魅力的。この階段を通ることで社会で見せる公的な自分からプライベートの自分へと、気持ちの切り替えも行えそうです。

コンクリートは冷たい感じ… というイメージを持っている方もいるかもしれません。しかし仕上げや自然光の取り入れ方、照明にこだわれば雰囲気は自由自在に操ることができます。例えばブラジルの建築家が手掛けたこちらのバスルーム。三方の壁がコンクリートですがむしろ全体はソフトで温かな印象です。変化のある表情も素敵。

以上、本日のbest5でした！

皆さんはどの部屋にコンクリートを取り入れてみたいですか？