掘こたつのあるリビング5選—座ってゆったりくつろぐ空間!

K.Matsunaga K.Matsunaga
040軽井沢Cさんの家(増築), atelier137 ARCHITECTURAL DESIGN OFFICE atelier137 ARCHITECTURAL DESIGN OFFICE Modern living room
Loading admin actions …

椅子を必要としない床座の暮らしは日本古来から残る文化です。しかし現代では床の上に家具を置き、椅子座で暮らすスタイルの方が多くなってきているのではないでしょうか。堀こたつは昔からあるスタイルですが、床座と椅子座を程よく調和させる空間としても最適です。低く目線を抑え、より空間を開放的に捉えることができる魅力的なスタイル。今回ご紹介するのは、堀こたつのあるリビング5選です。畳、フローリング両方のインテリアに似合う堀こたつのモダンなアイデアに注目してみましょう!

1.どこか懐かしさを感じる木の香りがいっぱいの家

藤森大作建築設計事務所の手がけたこちらの家は、宇治市の高台にあり、西側に眺望がひらけています。眺望を生かすため、主に家族が集う居住空間は二階に配置し、屋根裏の高さを生かした天井の開放的な空間が魅力の空間です。たっぷりの木が使われた室内は、いつも優しく木の香りが漂うような雰囲気に溢れ、どこか懐かしいようなほっとする穏やかさを感じます。リビングは堀こたつのある畳の設えで、畳の程よい柔らかさを感じながら、そして広がる高台からの景色を眺めながらのんびりと暮らしを送ることができる心地よい空間です。本住宅については「ゆったりとした時間を味わう高台の家」で詳細をご紹介しています。

2.アウトドア好きのための住まい

阿左美のいえ, arc-d arc-d Eclectic style living room

ARC-Dの手がけたこちらの家は、アウトドア好きのご家族が暮らすための家。スキー、自転車、キャンプ… と増え続けるアイテムを快適に収納できるよう、外部の倉庫が設けられました。ただの家と倉庫の関係ではなく、お互いの屋根をつなぎ、一体になる家を建築家は提案。谷の軒下はテラスとしてプチアウトドアもできるユニークなファサードが目を引きます。内部はたっぷりと無垢材が使われ、吹き抜けのある開放的な空間が広がります。堀こたつのリビングダイニングは座っても、寝転がっても快適でたっぷりの光と無垢材の肌触りを存分に楽しむことが可能です。本住宅については「自然を感じながら暮らすアウトドア好きの家族の家」で詳細をご紹介しています。

3.軽井沢の自然がたっぷり感じられる山荘

ATELIER137 ARCHITECTURAL DESIGN OFFICEによる、山荘のゲストスペースです。軽井沢の自然がたっぷりと感じられる抜群のロケーションは、あたり一面に緑の木漏れ日が広がります。ゲストスペースとして増築されたこちらは、ゆったりとの木のあるテラスに、無垢材のフローリング、畳のあるシンプルな空間。前面にガラスがあり、豊かな緑と一体になるような感覚で滞在ができる空間が魅力です。少し小上がりになった畳コーナーの掘りごたつは、閉じるとワンフロアの畳スペースにもできるフレキシブルな仕組みが取られています。まるで旅館のような気品のある上質な空間で、穏やかなバケーションを過ごすことができるでしょう。本住宅については「美しい森とともに建つ軽井沢のスモールハウス」で詳細をご紹介しています。

4.太平洋を臨む終の棲家

キリコ設計事務所の手がけた、高知県東部にある住まいです。住まい手が退職後の時間をゆったりと過ごせる空間を望み建てられたこちらの家は、眼下に太平洋を臨む素晴らしいロケーションに一目惚れをして購入された土地。そして周囲には豊かな木々もあり、自然と共に穏やかな暮らしができる抜群の環境です。読書が趣味のご主人様、愛犬と奥様が共に快適に暮らせるようにデザインされ、堀こたつのあるリビングダイニングはテラスにそのまま出ることもでき、愛犬のためのインナーテラスも隣にある配置が魅力です。テラスに続く窓を開けると、まるで森の中に浮いているような雰囲気に。遠くに見える海の音を聞きながら、ダイナミックに自然を体感できる心地よい住まいに仕上がっています。本住宅については「眼下に絶景が広がる終の棲家」で詳細をご紹介しています。

5.開放感が魅力の和モダンな二世帯住宅

中山大輔建築設計事務所/NAKAYAMA ARCHITECTSによる住まいです。穏やかな郊外にあり、建て替えとして計画されたこちらの家は北側に庭のある二世帯住宅。北側は直射日光は望めませんが、実は年間を通して安定した明るさを確保できる方角でもあります。庭を囲み、お互いがつながるように程よい距離に配置された世帯は、高い天井に大きな窓が備えられ、ぐんと明るい光に溢れたLDK。勾配天井は木素材で仕上げられ、落ち着いた和モダンの雰囲気が溢れる上品なインテリアに仕上がっています。段差のないフラットなフロアにフローリングと畳のあるリビングは堀こたつで仕上げられ、目線の高低差も相まって二世帯住宅ながらぐんと開放的に暮らすことができる住まいになりました。本住宅については「北向きでもこんなに明るい!和モダンな二世帯住宅」で詳細をご紹介しています。

Need help with your home project?
Get in touch!

Highlights from our magazine