カーテンサイズを正しく選ぶポイントはどこでしょうか?最適な採寸は、既製品を選ぶ際にも役立ちます。また、きちんとした寸法は美しいドレープをつくり、機能性だけではなくインテリアの素敵な演出にもなります。今回は、是非知っておきたいカーテンサイズを正しく採寸するポイントをご紹介していきます。
カーテンのデザインとそのサイズは、インテリアの印象を大きく左右する大切なポイントです。そして好みのデザインを選ぶ前に、まず窓のタイプを確認してみましょう。掃き出しと腰高窓では長さが異なるのでインテリアの印象も異なってきます。また、カーテンには片開きと両開きがあります。窓のサイズ・用途・間取りなどを考慮して開閉方法を決めると迷いませんね。
こちらでは「カーテンの種類の選び方」をご紹介しています。
クレジット: A.FUKUZAWA
こちらのような腰までの高さを「腰高窓」と呼びます。標準的な寸法は、フックの穴から下窓枠までの長さを測り、そこからプラス15センチから20センチの長さが適切と言われています。遮光とレースの二枚掛けの場合、レースを遮光カーテンサイズよりもマイナス1センチ短くすると良いでしょう。こちらは出窓デザインを利用しベンチを配置した住まい。掃き出し窓のように長い寸法を敢えて合わせて、少しプライベート感のある小さな空間をつくるのも素敵ですね。
フックの種類は大きく分けて二種類あります。写真は、カーテンレールを見せるタイプ。また、フックとカーテンレールを隠すタイプもあります。レールやフックのデザイン又は機能性で寸法が変わるので、測る際には注意が必要です。また遮光とレースの二枚掛けはレールの高さが異なる場合もあります。寸法の失敗を防ぐため、必ず遮光とレースの両方のレールの高さとフックを確認し、両方のレールから必要な寸法を採寸することが大切です。
カーテンの幅採寸は、レールが基本となります。レールの両サイドに配置された右固定リングから反対側の左固定リングの幅を測りましょう。おおよそ採寸した巾サイズに3%から5%プラスした幅がドレープの美しい幅と言われています。巾サイズ×1.05cmと覚えておくと便利です。幅が短すぎると余裕をもって閉めることができず、一方長すぎるとドレープが余り重苦しく見えるので注意しましょう。
出窓の場合は、フックの穴からカウンターまでの長さを測り、そこからマイナス1センチしたサイズが適切と言われています。この場合、遮光とレースは同じ長さで良いでしょう。カーテンは遮光やプライバシーを保つ機能に加え、窓から入ってくる冷気をシャットアウトしてくれる効果もあります。こちらのように、寝室の腰高窓に敢えて掃き出し窓サイズカーテンを配置しても機能的です。加えて長く美しいドレープがエレガントな雰囲気を演出してくれますね。