modern Houses by Patrick Bradley Architects

錆びがカッコイイ!コールテン鋼の魅力とは?

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
Google+
Loading admin actions …

鉄が錆びると見た目も汚く見えるし強度も落ちてしまうイメージがあると思います。錆は鉄にとって一般的にはデメリットとなりますが、それをうまく利用してメリットとしたのがコールテン鋼、あるいはコルテン鋼と呼ばれる鉄の素材です。年々コールテン鋼についての研究や開発が進み、湿度が高く海に近い日本でも安心して利用できるようになってきました。しかし、まだ錆びた鉄に抵抗があると思いますので、今回はその特徴と魅力について紹介していきます。

そもそもコールテン鋼とは?

鉄は錆びるため、その表面に塗装をして錆を防ぐのが一般的な鉄の使用方法です。コールテン鋼は、予め鉄の表面に銅やニッケルなどで緻密な保護性錆を作り出して本体の鉄が錆びるのを防いでいるのです。こちらの建物は、遠藤秀平建築研究所による福良港津波防災ステーションです。研究・開発の積み重ねにより、鉄が錆びやすい沿岸でも安心して使える素材となりました。現場で溶接することにより、このように大きな建物でも継ぎ目なく滑らかに一体化できるのもコールテン鋼の1つの魅力です。

写真:Yoshiharu Matsumura

使われている素材は?

一般的に使われる鋼に、銅やニッケルやクロムといった屋外の環境でも強い素材をその表面に添加して、表面だけが錆びている状態になっています。その表面の錆が本体を錆から守っているので、塗装せずに使用することもできます。そのため、錆びた鉄というイメージと反対に意外にも環境にやさしいエコ素材でもあります。

コールテン鋼の使い方

鉄板やH形鋼や丸パイプなど種類や使い方は一般的な鉄材とほとんど変わりません。こちらの土居建築工房が手掛けた住宅にも、コールテン鋼が玄関へのアプローチに使われています。建物本体には、ガリバリウム鋼板が使われていて、錆びた鉄とつるつるとした鉄との対比が印象的です。コールテン鋼には穴がランダムにあけられていて、夜には明かりがそこからもれ出し、アプローチを演出してくれます。

優れた耐候性

コールテン鋼の耐用年数は、適切なメンテナンスや環境の中では200年以上とも想定されています。最近「100年住宅」というのをよく耳にしますが、「錆びた鉄」がその倍の寿命となるのです。そもそもコールテン鋼の耐候性は一般的な鋼の4倍から8倍あると考えられていて、見た目とは違いとても優れた耐候性を持っています。こちらは石井秀樹建築設計事務所による屋根と外壁にコールテン鋼が使われている住宅です。何世代にも渡って、この屋根の下で安心して暮らし続けられます。

フレキシブルに使えるコールテン鋼

建築の外壁や橋の構造体にコールテン鋼が使われているのは、街中で時折見かけると思います。しかし、その独特な色合いは植物の緑と見事に調和するので、ガーデニングにもコールテン鋼は幅広く利用できます。また、錆びた鉄を室内に使うことに抵抗があるかもしれませんが、意外にもシックなインテリアにとてもマッチしてくれるので、一度試してみてはいかがでしょうか。内外を問わず、小さな鉢植えから巨大な建物の外壁まで非常にフレキシブルに利用できる素材です。

年々深まる錆の色味

コールテン鋼は最初、黄褐色や赤褐色といった明るい色をしています。それが数年すると茶色、さらに数十年経つと暗褐色と徐々に表面の錆の色が深みを増していきます。こちらはイギリスの建築家によるコールテン鋼が外壁に使われているコンテナハウスですが、まだ明るい色をしています。これが時を経るごとに、周りの自然と調和するように深みのある色になっていくのです。この色味の変化を楽しめるのも魅力の1つです。

コールテン鋼を外観のアクセントに

こちら「TNDESIGN一級建築士事務所」が手掛けたコンクリート打ちっぱなしの外観にはコールテン鋼がアクセントとして使われています。コンクリートの建物に高さを持たせずスタイリッシュに仕上げている分、もう少しだけブルータリズムを反映するために錆が際立つコルテン鋼を使用してあります。玄関はスロープとなっており、威圧感がある建物にスーッと来客を招き入れてくれるデザインとなっております。

modern Houses by Casas inHAUS

Need help with your home project? Get in touch!

Request free consultation

Discover home inspiration!