マンションのベランダを憩いの場に。気を付けたいことは?

Aya F. Aya F.
花畑団地27号棟プロジェクト, Camp Design inc. Camp Design inc.
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マンションなどの集合住宅では、自分の庭を持つことはできませんが、大抵の場合、ベランダがついているもの。周りの環境や広さにもよりますが、屋内とは異なった空間の楽しみ方ができる場でもあります。折角ついているスペース、活用してみたいですよね。マンションのベランダを憩いの場にする方法を考えながら、気を付けたいポイントについてみていきましょう。集合住宅だからこそ、周囲にもしっかり気を配りましょう。

マンションのベランダは共有スペース!

マンションのベランダは、室内と同じく住む人が専用に使える空間として捉えられがちですが、実は専用使用権が認められた共有部分、という位置づけになります。確かに、普段は居住空間からしかアクセスできないため、掃除などの管理は居住者に任されていますが、たいていの場合、避難通路として使われるように設計されているため、それを妨げるような使い方をしてしまうと、最悪の場合人の命に関わることにもなりかねません。

こちらは東京の建築家・Camp Design inc.の手がけたリノベーション物件。外と中とのどちらの利点も取り入れられる空間になっています。

Photo: Kentahasegawa

ガーデニングするなら気を付けたいこと

がわりとなるベランダ空間、広さがゆるすのであれば、ガーデニングをはじめてみてはいかがでしょうか。土いじりはセラピー効果が期待されるといい、ストレスフルな日常から解放されそう。ここで気を付けたいことは、避難経路となっている場所をふさがないように気を付けること。また、床に直に土を撒くと、排水溝を詰まらせる原因となります。必ずプランターを使いましょう。プランターを置く位置にも気を付けて。移動させることが多そうであれば、小ぶりのものを使うのが楽そうです。

隣の植物が入ってきたら?

自分の家で植物を育てることがなくても、隣の人が熱心にガーデニングをされていた場合、植物が伸びて自分の敷地内に入ってきた、なんてことも起こりそうです。邪魔だから、と勝手に切ってしまってはいけません!まずはマンションの管理人にその旨を伝え、対処してもらうようにしましょう。最近では、夏の日差し対策としてグリーンカーテンを作る方もいらっしゃると思いますが、自分のスペースからはみ出さないように気を付けたいものですね。

掃除をするときに気を付けたいこと

ベランダを綺麗に保つことは、居住者の務め。洗濯物を干したり植物を置いたりしていると、多かれ少なかれ汚れてくるものです。きれいにしようと思って水を撒こうとされる方、ちょっと待って!ベランダは防水加工がされていないこともあります。また、水の流れによってゴミなどが隣に流れていってしまうことも。まずは掃き掃除からはじめましょう。風が強い日や晴れた日は、砂埃が舞って近所迷惑になることも。なるべく湿度のある風の弱い日を選びたいですね。

手すりを使うなら

ベランダの手すりにプランターがかかっているのを外から見るととても綺麗ですが、安全面から考えると、これもNG。強風や金具などのゆるみから落下した場合に、下にある物や通りがかった人を傷つける可能性があります。必ず内向きに設置しましょう。また、布団や洗濯ものを干すために使いたい場合も、手すりに掛けるのではなく、折り畳み式の布団干し用のスタンドを使いましょう。パタパタと布団を叩くと、下にお住まいの方のところに埃やダニが落ちてしまうことに。

家具を置く?

広々としたベランダがあるならば、第二のリビングとしてくつろぎのスペースを作りたいところ。前述のとおり、ベランダは共有スペースであり、避難通路となりうる場所であるため、それをふさがないような場所に家具を置きたいですね。屋内で使うようなデザインのものを外に出してみてもよいですが、いざとなったときにも邪魔にならないような折り畳み式のテーブルセットにすると、フレキシブルに対応ができそうでおすすめです。

【マンションのベランダについては、こちらの記事でも紹介しています】

マンションのベランダを上手に使うために知っておきたい6つのこと


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