マンションリノベーションによってマイホームを手に入れることも最近では一般的になってきました。しかし、一戸建てとは異なり、1つの建物に共同で住んでいくことから、マンションならではのリノベーションによる住まいづくりの方法やポイントがあります。そこで今回は、マンションリノベーションを始める前に知っておきたい5つのポイントを紹介していきたいと思います。
マンションリノベーションのメリットについてまず見ていきましょう。当然、中古マンションをリノベーションすることにより、新築と比べてコストを安く抑えられることが挙げられます。また、そうしたリーズナブルなコストであなたのライフスタイルや好みに合った間取りやデザインにできることも魅力となります。さらには、新築マンションよりも中古マンションの方が物件数としては多いことから、住まい選びの選択肢が広がることも大きなメリットとなります。
写真:Ryota Atarashi
マンションリノベーションにおいてまず知っておきたいことは、マンションの構造タイプがどんなものかであるかを把握しておくことです。ラーメン構造という柱と梁で建物の構造体がなるタイプのマンションでは、構造となる壁が必要ないことから、部屋を大きくしたり開口を開けるなどの間取りを比較的自由に変更することができます。一方で、壁式構造という壁によって建物を支えるタイプのマンションでは、その壁を抜けない分、間取りの変更の自由度が低くなりますが、ラーメン構造のように柱や梁がインテリアの中に現れてこないため、家具などを部屋の角に置きやすいすっきりとしたシンプルな印象のインテリアにすることができます。
写真:スタイル工房_stylekoubou
リノベーションでキッチンや浴室の位置を移動させたいと考えている方も多いと思いますが、マンションにおいては給排水管のあるパイプスペースの位置を動かすことができないため、そうした水回りの位置変更に限りがあります。ただ、床の高さを上げて排水管に十分な角度が付けられる範囲であれば動かすことができます。床の高さを上げても、もともとあった天井を取り除くことで、高さ方向の圧迫感も気にならないようにすることもできます。
写真:MoY architects
水回りの変更に制限があるのと同様に、他にも変更できない部分があることもあらかじめ押さえて、物件選びやプランニングに活かしていきましょう。柱や梁などの構造体となる部分は変更できないことはもちろんのこと、バルコニーや玄関ドアや窓も変更することはできません。他にもマンションによって決まりが異なるため、それぞれのケースで確認を行っていきましょう。
マンションでは、ほとんどの住まいが壁の2面だけ屋外に接することから、間取りによっては光も風も入ってこない部屋をつくってしまうことになりかねません。マンションリノベーションにおいては、なるべく住まい全体が明るく風の通り抜けるように採光や通風の工夫をしていきましょう。こちらの合同会社NEGLA設計室が手掛けたマンションリノベーションでは、間仕切り壁を最小限で用いて、間仕切り壁のある部分には開口を開けながら明るい光が差し込むようにデザインしながら、必要な時にはブラインドで視線を遮れるようになっています。
マンションリノベーションを始める前に押さえておきたいことを述べてきましたが、実際にこうしたことを意識しながら物件選びをしていると分からないことも出てくると思います。また、住む人によってそれぞれのライフスタイルや好みがあるので、希望や悩みも様々あるでしょう。そんな時は、信頼できる建築家と一緒になって物件選びから家づくりを始めてみてはいかがでしょうか。建築家との家づくりについては、「建築家とともにマイホームをつくっていく理由」も是非参考にしてみて下さい。
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