生垣で住まいを緑で囲もう!その役割とメリットまとめ

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
自然とつながる家, 田所裕樹建築設計事務所 田所裕樹建築設計事務所 Minimalist style garden
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生垣やフェンスやブロック塀など、敷地の周囲を囲む方法は色々ありますが、それぞれで特徴が異なり、また家の見た目にもそれらは大きく左右します。今回はその中でも生垣に焦点をあてて、その役割やメリットについて紹介していきたいと思います。緑を使った素敵な家周りにして、家族だけでなく、家の前を通る地域の人々にとっても心地のいい庭先としてみて下さい!

生垣で自然の防風壁

生垣の大きな役割の1つが、季節風や台風などの強風から建物を守るための自然の防風壁としての役割です。樹木を用いた防風対策は、生垣を使った住宅だけではなく、街路や公園などの公共空間、さらには頻繁に吹き荒れるビル風を抑えるために高層ビルの周辺にも防風植栽としてあります。地域によっては、防風林、あるいは屋敷林として特に強風による風害を防ぐために植えられているものも見かけられます。

目隠しとしての生垣

生垣によって外からの視線を遮ることもできるため、目隠しとしての役割も果たしてくれます。ブロック塀などの完全に視線が通らない方が防犯面でも安全と思われるかもしれませんが、その内側に一度泥棒が侵入してしまうと身を隠すことができることから、逆に狙われやすい家となってしまうのです。そうした面でも、草木の種類や手入れによって視線を柔らかく遮るような生垣は大きな魅力を持っています。また、こちらの田所裕樹建築設計事務所が手掛けた住まいのように、庭にあるデッキ周りに生垣を設けることで、デッキにいてもプライバシーの保護と同時に、圧迫感のない開放的な屋外スペースを生み出すこともできます。

素敵な景観の住まいに

生垣の素敵な景観の住まいにしてくれることを目的として取り入れる方も多いのではないでしょうか。和風や洋風の庭のスタイルに合わせて草木の種類も選んでいくことで、家周りまでとてもまとまりのある美しい住まいにしていくことができます。また、ガーデニングが趣味である方にとっては、その延長としても生垣づくりを楽しむことができるので、庭のデザインや形に合わせて生垣もプランニングしてみて下さい。

写真:EXLEAF

緑の日よけ

生垣は日よけの役割も果たしてくれます。室内あるいは庭に日光が差し込んでこないように、計画的に草木の高さや距離を設定することで、庇やルーバーと同様の遮光の機能を持った緑の日よけを生み出すことができます。こちらのように、ワイヤーやネットを使って、つる性植物を垂直方向に育ててながら、効果的に日光を遮ることができる緑のカーテンをつくってみてはいかがでしょうか。

防火にもなる生垣

生垣が防火の役割も果たすことをご存じでしょうか。ただし、防火性の強い樹種と弱い樹種があるので、防火を目的として樹木を植える際、そのことによく注意をして樹種選びをしていきましょう。過去の大火災からも樹木の防火性はうかがい知ることができ、今でも歴史的な建物の周囲には火災に強い樹木が植えられているのを見ることができます。

庭の仕切りとして

室内であれば当然間仕切り壁で空間を分けることができますが、屋外ではなかなかおしゃれに空間を分けることが難しいと感じたことがある方も多いのではないでしょうか。そんな時も生垣は有効な手段の1つとなってくれます。こちらのように、緑の壁で庭を仕切っていくことで、屋外の間仕切り壁としてデザイン面でも自然な印象となります。それと合わせて、こちらの「庭デザインで叶える住まいの憩い」の記事も庭づくりに是非参考にしてみて下さい。

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