外国の映画やドラマを見ていると、日本のそれとは一味変わったキッチンを目にすることがあります。見た目にもおしゃれな外国風のキッチン、こんな空間が自宅にあったら!と思われたことがある方もいらっしゃるでしょう。折角カスタマイズするならば、本場っぽい雰囲気にしたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。今日は、外国のキッチンをご紹介するとともに、上手に本場のスタイルを取り入れた日本の例も取り上げます。
外国の時代物のドラマを見ると、たまに目にすることがあるのが古い厨房。オランダの古い静物画で見かけるようなレトロなキッチンインテリアは、ゆったりとした時間を楽しめそうな空間ですよね。日本で真似するにはちょっと敷居が高いスタイルかもしれませんが、ちょっとした色遣いや小物から取り入れることから始めては?こちらはイタリアのキッチンプランナ―・Perimetro cucineの提案するスタイル。目に優しいアースカラーを上手に組み合わせてヨーロピアンカントリー風にレトロデザインの家具を取り入れています。ハーブや野菜などが無造作に、さりげなくディスプレイされていて、見た目だけでなく、実用性も感じられますね。
モダンな厨房を作りたければ、いろんな装飾をミニマルに抑えることが大切。こちらでは、天井の梁構造とその色合いを活かすべく、床と壁面収納の扉とを天然素材で抑え気味の色合いにし、ワークトップにマットなスチールを用いています。棚の縁取りとスツールの小さな面積に黒を取り入れることで、この空間を引き締めるような効果が。モダンスタイルは冷たい印象になりがちですが、色と素材感との選び方、バランスによって、スタイリッシュながらも優しさを演出することができます。
日本の建築家でも、外国風のスタイルを得意とされている方がいらっしゃいます。こちらのお宅は新潟の建築家・Dwarfの手がけたもの。北欧風やアメリカンなスタイルの物が多く、こちらではアメリカンスタイル。レンガやいろんな種類の木材を組み合わせて日本でありながら、日本を感じさせないような、日常なのに非日常っぽさを感じさせるインテリアを実現しています。ネイティブアメリカンっぽいラグが、より外国感を感じさせてくれてますね。
同じくこちらも日本の建築家によるヨーロピアンクラシックなダイニングキッチン。家を丸ごとヨーロピアンテイストにデザイン、カスタマイズするため、収納棚やワークスペースなどの台所家具だけでなく、窓枠や照明といった細かな部分まで本場っぽさを感じられる造りとなっています。空間の統一感を求める方には、このように細部にまでこだわって作り上げてくれる会社に依頼するのが、いろんなアドバイスがもらえそうでいいかもしれません。
コンパクトな台所では、収納場所の確保が悩みどころとして挙げられます。外国の台所では、壁面を上手に使って収納棚を作りつけることがよくありますが、こうすることでごちゃごちゃしがちな水廻りをすっきりと見せることができます。冷蔵庫の扉を、作り付けの棚と同じ素材・デザインのものと一体化させて、統一感を出すことも。こちらの台所は白とブルーを基調としていますが、右手の青い扉のひとつが、きっと冷蔵庫。ちょっとしたことですが、その一工夫ですっきりとした空間になりますよね。
物はなるべく持たないように暮らしたい、というミニマリストには、こちらのようなインテリア、気に入られるのでは?外国の台所でありがちなワークトップ上の釣棚がなく、その代わりに壁の一部がニッチとなっており、よく使うグラスやお皿、調味料にコーヒーメーカーが小ぢんまりと収まっています。他に必要なものは作業台下の引き出しや棚に収納。ミニマルな空間にピッタリな白いSMEGの冷蔵庫が唯一台所らしい存在感を醸していますね。ディスプレイによってはこのように、見せたり隠したりする収納がスタイリッシュです。
キッチンについては、こちらの記事でも紹介しています。
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