現代的な空間を持つ5軒の家

Kiohde Hayai Kiohde Hayai
QUARTER HOUSE, METAPH建築設計事務所 / METAPH ARCHITECT ASSOCIATES METAPH建築設計事務所 / METAPH ARCHITECT ASSOCIATES Modern houses
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今回紹介したいのは現代的なデザインの5軒の家。現代では様々なスタイルの家が見られるようになった。今回紹介するのは、その中でも強い独自性を持った家。特別な外観、明るく開放的な家独創的なアイデアを形にした家など、どれをとってもを印象的な特徴を持っている。それでは、そんな家がどうなっているか、早速みてみることにしよう。

オブジェのような外観をもつ家「QUARTER HOUSE」

従来のような形をした屋根、窓、扉などを持たず、まるで彫刻作品のような外観を持つ家もある。METAPH建築設計事務所が建てたのは「QUARTER HOUSE」と名付けられた家。住宅地に建つこの住宅を一度見たら忘れることはないだろう。「QUARTER」が4分の1を意味するように、ここでは 4つの箱が不規則に並べられて、1軒の家を生み出している。そこには装飾がほとんどなく、窓や扉は目立たないように取り付けられているため、その外観はシンプルそのもの。オブジェのような家は今までのものとは違う現代的な家と言えるだろう。

ガラスを活かした明るい家「5°」

いくら美しい空間であっても、薄暗い家での生活は素晴らしいものなのだろうか。現代の家にとって明るく開放的な空間はとても重要だろう。そこで紹介したいのは、ヒココニシ設計事務所が建てた住宅「5°」。リビングルームを取り囲むようにガラス窓が取り付けられている。そのため窓越しに外に広がる森を眺めることができ、同時に暖かな光を室内へ取り入れることができる。開放感と共に明るさを感じる建物は心地よい生活を可能にしてくれるに違いない。

高さを活かして開放的な家「横須賀の家」

天井が低い小さく区切られた空間では圧迫感を感じること多いだろう。栗原隆建築設計事務所が建てた「横須賀の家」では、そのような圧迫感を感じることはない。この建物は絵画制作のアトリエ、そしてギャラリー空間が併設されている。このような空間にあるのは高い天井。壁で空間を区切られることなく、広がりを感じられる場所となっている。白色でまとめられ、自然光が射し込む空間はまるで美術館のように見えるだろう。壁に掛けられたハシゴの先にあるのは住居空間。ハシゴさえも展示作品に見えほどシンプルで美しい空間となっている。

特別な素材を使った家「RY-1」

木やコンクリートの家が多いが、それ以外の素材を使う家は無いのだろうか。そこで紹介したいのは建築家、濱嵜良実が建てた住宅「RY-1」。3階建ての家は亜鉛メッキ鋼板と呼ばれる素材で覆われている。外壁は陽の光を受けて鈍く輝き、うっすらと空や周りの住宅を写し出す。もちろん時間によって陽の写りこみが変わるため建物の印象も同じではない。このように本住宅が見せるのは他の家は全く異なる印象。従来使われる素材を見直して新しい素材を使っているため、新しい試みを行う現代的な家と言えるだろう。

独創的なアイデアを形にした家「HIROBA」

家は住まいの空間であり、本来であれば家族と時間を過ごす場所となる。だが土地が限られた日本では家族が一緒に過ごせる空間を持つことが厳しいため、実際に過ごすことも簡単ではないだろう。建築事務所JMAが建てたのは、こうした問題に取り組む住宅「HIROBA」 。そこに設けられたのは広場としてのリビングルーム。広場が公共の場として人々が集い、時間を共有できる場であるように、ここでは家族が集い一緒に時間を過ごすことができる。現在の日本の住宅や家族の関係を考えた本住宅は、まさに現代社会に必要な家だろう

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